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木造・住宅の防音とは

木造の特性を考慮した防音対策

木造住宅など木造家屋は、鉄骨・コンクリート造に比べて遮音性能・剛性は低いが、吸音性・柔軟性に富むという特長があります。

構造的な弱点を補強しつつ、特長を生かした防音仕様・工法を選択することが重要になります。たとえば、床や壁の剛性を補強することは、防音効果だけでなく、建物の耐震性や耐久性を同時に高めることにつながります。

さらに、結露防止、気密処理を兼ねた隙間・遮音対策に適した防音材や施工方法を選択することは、建物の寿命を延ばすことに寄与します。

住宅の生活防音 
一般的な木造住宅では、壁の防音対策は窓と外壁を一体的に考え、必要な遮音性能を備えるための仕様検討が必要です。通常、窓の遮音性能は20~25dB程度、外壁は25~30dB程度です。
マンションの外壁がD-50レベルの遮音性能ですから、これに比べて20~25dBは低く、周波数によっては木造はマンションの半分~1/4程度の遮音性能しかないわけです。
また、床の防音では、構造用合板など下地補強によって床の剛性を高めることが、低い周波数の重量衝撃音を軽減することになりますので、防音材との併用が望まれます。
木造の吸音性を生かした遮音対策

木材そのものは吸音性のある素材であり、軸組は柔軟性のある構造です。これに合板などの下地補強や木材と相性の良い遮音材などを組み合わせて、質量則を超えた相乗効果を生み出すことが可能になります。

 

木造の防音室では、幅広い周波数の音に対する遮音効果を有する防音材の仕様が重要であり、比較的軽量な遮音壁の構築には吸音材(ロックウールなど)の併用が効果的です。

遮音材の理想は、面密度が大きくて柔軟性がある素材、音エネルギーを効率よく熱エネルギーに変化させて吸収するものです。(比重の大きな遮音ゴム・アスファルト系製品が適する一方で、薄い遮音シートや鉛シートは向きません)

木造の防音とは

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